ノベルズ・エクスプレス(33)
夏空に、かんたーた
第6回ポプラズッコケ文学新人賞大賞受賞作。地元の小さな合唱団「かんたーた」で歌う少女を主人公にした、歌声の聴こえる物語。
発売年月 |
2017年6月 |
ISBN |
978-4-591-15478-6 |
判型 |
B6判 |
サイズ |
189mm x 135mm |
ページ数 |
229ページ |
主な対象年齢・学年 |
小5
小6
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本の種類 |
児童向け単行本
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ジャンル |
児童読み物(国内)
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定価 |
1,430円(本体1,300円) |
2016年の第6回ポプラズッコケ文学新人賞大賞受賞作。
那須先生選評より「運動競技や各種のコンクール出場を描いた作品は珍しくないし、結末も優勝か敗退の二つしかないので、結末に至るプロセスや登場人物の描き方が、作者の腕の振るいどころだろう。あるいは競技種目の魅力を読者に共有させることが重要になってくる。合唱部仲間の奏太や七瀬が良い味を出しているし、レッスンの指導を引き受けてくれる叔父の慎治が興味深く描かれているところを評価し、今回の賞に推薦した。(中略)ズッコケ文学賞は、子どもたちの自主性と行動力を描いた作品に授与されるべきだと考えているので、その点でもふさわしい作品だったと思っている」。
物語は小学6年のかのんが主人公。かのんは、地元の小さな子ども合唱団「かんたーた」でメゾソプラノを担当して歌っている。小さな頃しか会ったことはないけれど、大好きなおじさんはイタリアのプロのオペラ歌手。おじさんに肩車されてのびやかな歌声を聴いたことを、ついこの間のことのように覚えてる…。
でも! そんなかのんの前に現れたのは、趣味のあまりよくないスカートをはいて古いアイドルの歌を声を枯らして歌うおじさんだった! そして、合唱団「かんたーた」にも指導者の先生が緊急入院の危機に面して…。