1974年、赤いチョッキを着たちいさな主人公、ねずみくんが登場する絵本『ねずみくんのチョッキ』が刊行されました。作家・なかえよしを、画家・上野紀子夫妻の共同作業によって生まれた絵本は、鉛筆で描かれたモノクロの絵と最小限の文章、余白を生かした美しい構図で注目を集めます。
それから50年。シリーズは巻を重ね、2024年現在41冊、累計490万部を超える人気シリーズに。からだはちいさくても優しい心を持つねずみくんは、みんなの心によりそう友だちとして、世代を超えて愛されています。
本展では、最新作を含むシリーズ全作品が集結し、原画やスケッチなど約200点を展示。さらに、なかえさんが構想し上野さんが描き出したシュルレアリスムの油絵「少女チコ」シリーズの作品や、ふたりの絵本づくりの原点『ペラペラの世界』の原画も展示し、夫妻が追求しつづけてきた「想像すること」への長年の取り組みをご紹介します。なかえよしを・上野紀子が二人三脚でつくりだした豊かで温かな世界を、ぜひお楽しみください!
見どころ
最新作を含む全作品の選りすぐりの名場面を、貴重な原画やスケッチで展示します。絵本のオチを想像しながら、お楽しみください!また、なかえよしをが構想し、上野紀子が描き出したシュルレアリスムの油絵「少女チコ」シリーズの作品や、ふたりの絵本作りの原点『ペラペラの世界』の原画を展示。夫妻のもうひとつのライフワークも紹介します。
上野紀子の作業机を再現したブースや、愛用の品々・蔵書などを通して、なかえよしを・上野紀子夫妻の想像力の源を紹介します。さらには、なかえよしをとねずみくんが共演した50周年記念映像も放映します。
会場入り口には、ねずみくんとねみちゃんの立体オブジェを展示します。その他、会場内は、一部を除いて、携帯電話・スマートフォン・タブレットのみ撮影可能です。また、表紙のコラージュ体験、ねずみくんへお手紙を書こうなど、参加型の展示もたっぷり。ご家族みんなでお楽しみいただけます。
オリジナルの一冊がつくれる絵本『ねずみくん もういいかい』を会場限定で発売。この展覧会のために、書き下ろした新作です。
会場内をめぐり、かくれんぼをしている動物をみつけてスタンプを集めると、絵本が完成します。